ボタンをクリックすると詳細へ移動します。 首の痛み 腕・手の痛みやしびれ 手首・指の痛み 足・足首の痛み 肩の痛み 肘の痛み 腰の痛み 膝の痛み 下肢の痛みやしびれ
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首の痛み

首の痛み

首(頚椎)は7つの椎骨から成り、前方にやや凸の弯曲をしています。頚椎の役割としては、頭部を支える、頭部を目的の方向に向ける、神経組織を保護するなどがあり、ここに障害が起きると、首だけではなく、手足にも症状が及びます。また衝撃に弱かったり、姿勢の影響を受けやすかったりします。

首の痛みを引き起こすものとしては頚椎症や頚椎椎間板ヘルニア、頚椎捻挫(むち打ち症)などがあります。頚椎症は加齢などの原因で頚椎と頚椎の間でクッションの役割を果たしている椎間板が変性することで引き起こされます。また椎間板ヘルニアは、この椎間板がつぶれ、ずれて飛び出し、神経を圧迫することで起こります。また頚椎捻挫は、交通事故やスポーツなどが原因となって発症します。

これらの治療としては、首に負担がかからないように安静にすることが大切で、首専用の装具であるカラーを付けて、首の安静を保つこともあります。痛みなどの症状に対しては、消炎鎮痛剤(NSAIDs)や神経障害性疼痛治療薬、神経の回復を促すビタミンB12製剤などによる薬物療法を行います。姿勢が悪いことで首に痛みが生じている患者さまには、頚椎に負担のかからない姿勢の指導なども行います。当院では首の痛みやコリがあり、首の動きが悪いという方に対してハイドロリリース(筋膜をはがすように生理食塩水を注射)も可能です。

肩の痛み

肩の痛み

肩関節は上腕骨と肩甲骨、そして胸鎖関節・肩鎖関節・肩甲上腕関節・肩峰下関節・肩甲胸郭関節で構成されています。日常生活やスポーツなどにおいて広範囲に動かせることが求められる肩関節の自由度は大きく、他の部位と比べると不安定な関節となっています。その分、腱板や上腕二頭筋、三角筋などの筋肉、周囲の靭帯、軟部組織によって安定性が高められています。

これらの組織が、姿勢が悪かったり、スポーツなどで無理な負担がかかったり、あるいは加齢などによって炎症を起こしたりすることで、痛みや可動域の制限、不安定性が起こります。肩に痛みを引き起こす疾患としては、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)、肩腱板断裂、石灰沈着性腱板炎などが挙げられます。多くは肩の動きが制限され、無理に動かそうとすると痛みが起こり、安静時にも痛みが出て眠れない、といったものもあります。
当院では肩関節専門医として、エコー・MRIにより積極的に肩の痛みの原因の究明に努め、早期診断・早期治療を心がけております。
治療では痛みや炎症を抑える消炎鎮痛剤による薬物療法などを行っていきます。またリハビリテーション、サイレントマニピュレーションやハイドロリリースといった治療法も選択する場合があります。肩腱板断裂など、自然修復が期待できない場合では、代償動作によって機能回復を図ることもあります。薬物療法やリハビリテーションで症状が改善しない場合は、手術することも考えます。

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腕・手の痛み、しびれ

腕・手の痛み、しびれ

腕や手に痛みやしびれなどの症状が現れる疾患としては、捻挫や骨折など筋肉や骨にかかわるもののほか、神経に原因があるものもあります。そのひとつ、頚椎症性神経根症は、頚椎(首)で神経が圧迫されることが原因で引き起こされるもので、肩こりなどの症状に加え、首を後ろに反らせると、腕に痛みやしびれが現れる場合があります。上を見たり、うがいをすることが難しくなったり、重いものが持ち上げられなくなったりします。

また手に痛みやしびれが現れるものとして、手根管症候群というものがあります。これは、手指や手首の屈曲などを担う正中神経と呼ばれる神経が、手首の手根管という狭い管の中で圧迫されることで、人差し指や中指に痛みやしびれが生じるものです。

こうした疾患の治療としては、痛みや炎症を抑える内服薬や注射などによる薬物治療のほか、頚椎の場合は首にカラーという装具をつけたり、手首であれば手首の装具固定をしたりして、患部を安静にすることが大切になります。回復が困難な場合は手術が必要な場合もあります。当院ではMRIで原因究明をした上で電気治療など症状の緩和を目指す物理療法を行っております。

肘の痛み

肘の痛み

肘の関節は、肩から肘までの上腕骨の末端と、肘から手首までの2本の前腕骨(橈骨と尺骨)の合計3本の骨によって構成されており、周囲の軟骨や筋肉、腱にサポートされながら安定性を保ち、機能しています。これらが、スポーツなどによって障害されると痛みなどの症状が現れます。

肘に痛みが現れる疾患としては、上腕骨外側上顆炎・内側上顆炎というものがあります。これはテニス肘やゴルフ肘とも呼ばれるもので、手首を動かす筋肉の付着部である肘に負担がかかり、痛みが発生するとされ、ラケットやクラブを振る動作などが原因と考えられています。また日常生活では、重いものを持つ、片手で物を引っ張る、腕を回したりすることなどでも引き起こされます。治療としては痛みや炎症を抑える薬物治療を行い、テニスなどをされる方では、サポーターを装着し、しばらくは過度な運動は行わず、患部を安静にします。それと並行して前腕や肩周囲のストレッチを行うことが大切です。

このほかには肘内障というものがあります。これは5歳以下のお子さまによくみられるもので、腕を引っ張られるなどした際に、肘の靱帯から肘の外側の骨(橈骨頭)がはずれかかることによって起こります。肘をやや曲げた状態で下げたままにして、痛がって動かそうとしない場合、肘内障の疑いがあります。受傷当日ならば、患部の修復を行うことで、特に後遺症も残らず治癒するケースが大半ですので、お早めにご受診ください。

手首、指の痛み

手首、指の痛み

手や指は指節骨・中手骨・手根骨・橈骨・尺骨の遠位端などの様々な骨と、それぞれの関節によって構成されています。手指の機能は大きく生活に関わるものですので、ここが障害されると生活の質が大きく低下してしまいます。障害の原因となるものとしては、外傷やスポーツのほか、オーバーユース(使い過ぎ)、加齢、関節リウマチなどの免疫疾患等、多岐にわたります。

痛みを引き起こす疾患としては、パソコンやスマートフォンの使いすぎによって起こることが多い親指の腱鞘炎の一種である「ドケルバン病」、指の第一関節の軟骨が摩耗することで、関節の変形、腫れ、屈曲などを起こす「へバーデン結節」、指の腱鞘に炎症が起こることで指を伸ばす際に引っ掛かりが生じる「ばね指」、高齢の方が手をついた時に起こることが多い手首の骨折の一つである「橈骨遠位端骨折」、いわゆる突き指のことで指に強い力が加わり腱や骨が損傷して起こる「槌指」などがあります。

手や指の痛みやしびれは、安静にしてなるべく使わないようにしていることで、自然に治る場合も多くあります。ただし、骨折の場合はギプスなどで固定しての保存療法や、手術が必要となることもありますので、X線による検査で確認を行うことも大切です。また関節リウマチなどの疾患の場合は、その治療を行うことになります。

腰の痛み

腰の痛み

腰を構成する腰椎には5つの骨があり、前方に凸の曲がりで湾曲しています。ここが何らかの原因で障害されると腰痛が現れます。日本整形外科学会の調査では、日本で腰痛の症状のある人は約3000万人いると推計され、特に中高齢の方を中心として、腰の痛みでお悩みの患者さまは非常に多くなっており、運動器の疾患の中で腰痛は最も多い症状の1つとされています。

腰痛の症状が現れる病気を総称して「腰痛症」といい、その原因としては特定できるものとして、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、脊椎圧迫骨折などの疾患があります。このほか、明確な原因となる疾患がないにもかかわらず、腰に痛みを生じる「非特異的腰痛」と呼ばれるものもあります。実は腰痛全体の約85%は、この非特異的腰痛であると言われています。同じ姿勢を取り続けていたり、ストレスなど心理的要因を抱えていたりすることが要因と考えられています。

患者さまの中には、慢性的な腰痛を抱えていて、歩行時などには強く痛むが、しばらく休むと痛みが治まるということで、そのままにしていたり、市販の薬を使用したりしているという方もいらっしゃるかもしれませんが、整形外科では薬物療法のほか、マッサージやストレッチ、温熱療法などの物理療法や運動療法などのリハビリテーションで腰痛の改善が望めます。当院では腰の痛みやコリがあり、腰の動きが悪いという方に対してハイドロリリース(筋膜をはがすように生理食塩水を注射)も行っています。 

膝の痛み

膝の痛み

膝の関節は大腿骨(太もも)、脛骨(すね)、膝蓋骨(お皿)からなり、これらの表面は軟骨で覆われクッションやスムーズに動かすための役割を果たしていて、さらにその周りにある靭帯や筋肉により安定が保たれています。複雑な構造と動きをしますが、人体の中でも荷重がかかる関節であり、整形外科を受診する患者さまでも、お子さまから高齢の方まで膝関節の症例が多くなっています。

お子さまでは部活やスポーツクラブでの外傷やオーバーユース(使い過ぎ)、高齢の方では加齢や膝への負担からくる膝関節の変形や炎症等が、膝の痛みの原因となっています。たとえば、サッカーやラグビーなどコンタクトスポーツ等が原因となる膝前十字靭帯損傷、ジャンプ競技でみられる膝半月板損傷、成長期のお子さまに多い、膝前部と下部に痛みや発赤を生じるオスグッドシュラッター病、また高齢の女性に起こりやすい変形性膝関節症などの疾患が挙げられます。

膝関節に関わる治療としては、痛みや炎症を改善する薬物療法、機能回復を目指すリハビリテーション、また関節内注射などによる保存療法、手術療法などがあります。当院では、問診、徒手検査、必要に応じてレントゲン検査やMRI検査などの画像検査によって丁寧な診察を行い、適切な治療法を選択していくとともに、スポーツ時等の膝のケガについて、再発防止のための筋力訓練・コンディショニング作りなども行っていきます。また様々な治療を行ったにもかかわらず膝の痛みに改善が見られない、でも手術は避けたいという方のために、PRP(多血小板血漿)を活性化・濃縮したものを注入するPRP-FD療法(PFC-FD™療法)も導入しています。

下肢の痛み、しびれ

下肢の痛み、しびれ

下肢に痛みやしびれなどの症状が現れる疾患としては、筋肉や骨にかかわる障害や、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアなど神経に原因がある疾患もあります。たとえばスポーツ障害の一つとしてシンスプリントという疾患があります。これは過度の運動や悪いフォームなどが原因で、足の骨(脛骨)に異常はありませんが、骨の表面を覆う骨膜や、腱(筋肉が骨にくっつく部位)に炎症が起き、痛みが生じる疾患です。痛みが強い場合はアイシングや消炎鎮痛剤を使用、安静にしておくことが重要になります。

また、腰部脊柱管狭窄症では、腰の部分で神経の通り道である脊柱管が加齢などにより狭くなることにより、腰から下の神経に関連して症状が現れるものです。たとえば足の痛み・しびれ、足の筋力低下、歩行障害などが現れます。さらに特徴的な症状として間欠跛行(かんけつはこう)があります。間欠跛行とは、立って歩いていると脊柱管が狭まり、馬尾神経という神経が圧迫されるため足が痛くなったりしびれたりして歩くことが困難になりますが、しばらく前かがみになって休むと、脊柱管が広がって再び歩けるようになるという症状です。いずれは歩行そのものができなくなることもあるので、早めに治療を開始することが大切です。

腰部脊柱管狭窄症の治療としては、腰にコルセットを装着する装具療法で安静にし、経過を見ていきます。痛みに対しては、非ステロイド性鎮痛消炎剤(NSAIDs)や神経の障害による痛みを抑える薬などによる薬物療法を行い、併せて、ストレッチや温熱療法などの理学療法も行っていきます。また姿勢が悪くならないよう気を付けたり、腰回りの筋力を保つことは、症状緩和を図るために重要なため、適度な運動を心がけるようにしたりします。

足、足首の痛み

足、足首の痛み

体を支える土台の役割を果たす足は、構成する骨の数も多く、さらに骨を支え、まとめる靭帯や筋肉の種類や数も様々です。これらが何らかの原因で正しい位置や関係からずれてしまうと、様々な疾患が現れる場合があります。身体を支えているため常に荷重がかかっており、骨折や靭帯の損傷も起きやすい部位となっています。

足・足首の痛みが生じる疾患には、足関節捻挫、外反母趾、足底腱膜炎、シンスプリントなどがあります。スポーツなどで多くみられるケガが、足首を内側に捻ってしまうことで起きる足関節捻挫です。外側のくるぶしの前や下に痛みを生じて、腫れる場合もあります。これを放置したり治療が適切でなかったりすると、痛みが残ったり、足首が不安定な(緩い)状態になったりし、治療が難しくなる場合がありますので、早めに整形外科を受診することが大切です。

足・足首の痛みは、捻挫や骨折のような強い外力が急激にかかったことによるものだけではなく、日常生活での歩き方や、スポーツのフォームなどが原因となっている場合もあります。当院では、患者さまの歩行状態やフォームなどもチェックし、歩行訓練や適切なアドバイスなども行っていきます。